TC Electronic

G-Systemのループ・レベルとヘッドルームの関係について

マニュアルにもありますように、ループレベルはループセクションの「レベル」調整、ループ・ヘッドルームはG・System内部で信号が飽和しないように、入力されているレベルに対してどれだけ天井の高さを確保するか調整をします。G・Systemの調整可能な最大ループ・ヘッドルームは6dBです。天井(ヘッドルーム)は高ければ高いほど大入力に対しての余裕が出て、内部飽和による歪に対して有利なります。しかし、ヘッドルームを多く確保するということは、天井の高さ(G・Systemが内部で扱える最大の音量)は変わりませんので、床が下がるということになり、これはすなわち、ノイズ(S/N)が悪くなるという反作用も発生します。

ループレベルの調整範囲は0~10dBですが、6dBを超えるとループヘッドルームは自動的に下がってきます。
これは、G・Systemのループ信号入力の天井高が12dBに限定されていて、強制的に6dBのヘッドルームは確保されるからです。つまり、ループ入力レベルを8dB上げた状態に設定した場合、{12dB(総ヘッドルーム)} - {6dB(強制リザーブ分)} - {8dB(8dB上げに設定)} = -2dB となり、2dB分の飽和が起きます。このため、自動的にループ・ヘッドルームが-2dBとなり、4dBに変更されます。ループレベルを0dBとした場合から12dBの最大天井高の内訳のバランスをとっていることになります。

適切な方法という模範解答はありませんが、一般的に言って、G・Systemにループ接続されている外部エフェクトの最大出力がG・Systemのループ入力にインプットされたときに内部飽和によるオーバーロードが起因するデジタル上の歪みが発生しないループレベルの設定ということになります。
ループレベルを上げればノイズに対しては有利になりますが、その分、ヘッドルームが無くなりますので、ループ接続されている外部エフェクターの(例えばオーバードライブの)ドライブが大きすぎると、そのエフェクターをONにした時にG・Systemの内部でも音が歪んでしまいます。

外部エフェクターON・OFFによるゲインの大幅な変動を極力避けて、安定した信号レベルを確保した上で、ループON/OFFによって歪みの発生しない最小の天井高(天井は下がりませんので、この場合は最大の床のかさ上げと解釈します)を設定するということが、ループレベルとループ・ヘッドルームの適切な設定方法と言えるでしょう。 


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