TC Electronic

LM2(ハードウェア):音声に歪みがあります

質問:LM2(ハードウェア)でLoudnessを測定していますが、音声が歪みます。 何が原因でしょう?

 

回答:LM2は48 ビット内部解像度のトゥルーピーク・リミッターを搭載しています。

リミッターは、ノーマライズがプラス方向に働いている状況において、オーバーロードを防止します。

Limiter Threshold(リミッター・スレッショルド)で、最大トゥルーピーク出力レベルを指定します。

LM2には異なるProfile(プロファイル)を用意しており、リミッターの使用用途を選択します。

選択したプロファイルに応じてリミッター内部の変数群がダイナミックに更新され、特定のラウドネスと平均/ピーク比率の

リダクション時における聴感上(そして計測上)のディストーションを最小化します。

プロファイルによって、ディストーションの許容量は異なります。

多次元的なパラメーター空間は連続性を持ち、回避可能なディストーションの発生や、

原因の特定が困難な信号処理の突然の変化を防止しています。

 

音声に歪みを感じられる場合には、Profileが適していない場合もありますので、ご利用の環境に合わせて

設定変更を行なって改善されるかご確認ください。

 

Dynamic - ダイナミック:

静的と動的ディストーションを両方最大限抑えた緩やかな処理を行います。

クラシック音楽やコーラス隊等、音質最優先の素材に対するリミッティングに適しています。

 

AC3 Codec - AC3 コーデック:

AC3 コーデックは高コンプレッションの制作物が一般化する前の時代に作られました。

このプロファイルは、現代的な観点からすると比較的敏感といえるAC3 コーデックに最適化されています。

ステレオでの使用ではダウンミックス処理に対する問題を引き起こさないため、

トゥルーピーク・リミッターのスレッショルドを安全に-2dBFS や-1 dBFS に設定できます。

 

Universal - ユニバーサル:

Dynamic に比べて聴感的なディストーションに対する許容値が大きく設定されています。

性能はアナログ機器をはるかに上まりますが、

繊細なミュージック素材には若干アグレッシブに感じられるかもしれません。

制作現場で、事前に展開が予測できない際に最初に試す設定として汎用性の高い設定です。

 

Loud - ラウド:

聴感的なディストーションに対する許容値がさらに大きく設定されています。

そのため、ライブを除いた制作やマスタリングに向いていると言えます。

 

Voice - ボイス:

人間の声に最適化されており、非対称的な信号に優れた順応性を示します。

複合素材で使用すると、高レシオ時にはディストーションが可聴範囲に及びます。

 


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