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True Peak (トゥルーピーク)について

2.2 トゥルーピーク運用基準

 

2.2.1 概要

デジタル信号のサンプルピーク値は必ずしもアナログ信号のピーク(トゥルーピーク)を示して はいない。

したがって、サンプル値がフルスケール以内であっても実際の信号はフルスケールを超 えていることがある。

このような場合、再生時にオーバーロードとなり歪みを生じる可能性がある。

4 倍オーバーサンプリングによるピーク測定を行うことで、オーバーロードによる歪みの発生を未 然に防ぐ運用が可能となる。

 

2.2.2 トゥルーピークの測定

トゥルーピークの測定は Rec. ITU-R BS.1770 Annex 2 に準拠し、第 4 章で述べるアルゴリズ ムを使用して行う。

測定に用いるメータをトゥルーピークメータと呼び、その表示単位を dBTP とする。

 

2.2.3 測定チャンネル

トゥルーピークの測定は Rec. ITU-R BS.1770 Annex 2 に準拠し、すべての音声チャンネルにつ いて個別に行う。

 

2.2.4 最大許容ピーク値

トゥルーピークメータでの最大許容値は-1dBTP[注]とする。

[注]アナログ信号のピーク値とトゥルーピークメータで得られるピーク値の最大誤差は 0.688dB になる。

したがって、-1dBTP を最大許容レベルとして運用すれば、オーバー ロードを防ぐことができる。

 

2.2.5 サンプルピークメータによる運用

通常のピークメータはサンプルピーク値[注]を使用しているためトゥルーピークを表示できな い場合がある。

したがって、サンプルピークメータで運用する場合の最大許容値は-3dBFS とす る。

[注]アナログ信号が連続する正弦波である場合、そのピーク値とサンプルピーク値の最大誤差 は、信号周波数がサンプリング周波数の 1/4 のとき、3.01dB になる。

 

引用元 :ARIB TR-B32 デジタルテレビ放送番組におけるラウドネス運用規定

 


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